WEB3の波が「メール」に対しても押し寄せています。
GmailやOutlookに代わる分散型のメールサービス「DMAIL」がプレセールを開始しました。
「DMAIL(ディーメール)」ってドコモのサービスでしょ?なんて質問はナンセンス。
分散型メールサービスっていわれてもわかりにくいですよね。
この記事ではDMAILについてかみ砕いて紹介しています。
目次
既存メールサービスの問題点
分散型メールサービスについて知る前に、既存のメールサービスの問題点を知るとさらに理解が深まるでしょう。
既存メールサービスの問題点は下記。
- システムダウンすると使えない
- 広告が勝手に表示される
- アドレスもメールの内容も運営会社が所有
- 使用不可な国がある
Gmailを例に解説します。
システムダウンすると使えない
GmailはGoogleが提供するサービスです。
なのでGoogleのシステムがダウンすると使えません。
「https://www.google.com/appsstatus」
上記リンクにアクセスすると、Googleのサービスの運営状況を把握できます。
直近では2022年3月22日~23日にかけて約2時間ほど、使用できない時間がありました。
フリーランスをしている人の中にはメールを介して仕事を受注している人もいるでしょう。
システムダウンにより仕事受注のチャンスを逃したり、納期を守れない恐れがあります。
広告が勝手に表示される
Googleのサービスはほとんどが無料。
機能に関しても優秀なので便利ですよね。
サービスの利用にはユーザー登録が必要なので、僕たちは個人情報をGoogleに渡しています。
個人情報以外にも行動のログを取られています。
- どこの国からアクセスしているのか
- どんな端末からアクセスしているのか
- どのようなコンテンツを見る傾向にあるのか
など。
優秀なGoogleのAIが僕たちのネット上での行動を監視しており、興味のありそうな広告を表示しているのです。
自分の行動を元に出稿された広告だから、絶対に邪魔!とは言い切れないのが厄介ですね。
Googleは広告で稼いでいる会社。
無料でサービスを利用する僕たちとしては仕方ない部分もあるでしょう。
しかしGoogleの操り人形みたいに感じます。
企業の利益のために行動させられているようです。
アドレスもメールの内容も運営会社が所有
アカウントやアドレスを持っていても、それは結局Googleのもの。
Googleのサービスで規約違反をしたらGmailはもとより、Googleのサービスがすべて使えません。
自分では良かれと思っても、GoogleがNGといえばNG。
最終的な判断はGoogleが決めるのです。
僕たちはGoogleの所有物を無料で使っているにすぎません。
使用不可な国がある
いくらGoogleが巨大な企業といえど、使用できない国があります。
中国はその代表でしょう。
中国はVPN※の規制を行っています。
VPN
インターネット回線で作られる仮想のプライベートネットワークのこと
専用のルーターを接続したい拠点におき、公衆回線の利用で相互通信をする
国同士の問題やその国独自の考え方があるため、どうしても起こってしまう問題です。
DMAIL(分散型メールサービス)は所有権がユーザーにある
既存メールサービスの問題点を解決するだろうと考えられているのが「DMAIL」です。
「だろう」と表記したのは、DMAILがまだ開発中だから。
現状ではDMAILに広告表示機能はありません。
DMAILならアドレスもメールの内容も自分で管理・所有することになります。
ビットコイン同様、システムダウンしません。
ブロックチェーンの使用を規制している国もありますが、実際は規制しきれていません。
なぜなら仮想通貨をはじめ、ブロックチェーン技術を利用したサービスには基本的に運営母体が存在しないから。
規制する対象がないため、規制できないのです。
DMAILも同様に規制できないため、どの国でも使えることになります。
DMAILの機能3つ
DMAILの機能は下記3つ。
- メール
- NFT
- ウォレット
仮想通貨ウォレットにメール機能が追加された、と考えるのがわかりやすいでしょう。
メール
DMAILというくらいですからまず、メール機能があります。
ここは説明するほどでもないでしょう。
NFT
DMAILはメールアドレス自体がNFTになっています。
9.99$~199.99$で購入できます。
一番高くても199.99$+ガス代です。
1$120円とするならば24,000円+ガス代。
NFTと思えばそこまで高くはないでしょう。
最近のNFTアートは高額化が進んでいます。
DMAILなら初めてNFTを購入する人でも、ハードルが低いといえるでしょう。
また、NFTなので再販売も可能です。
ウォレット
メールアドレスにウォレット機能が付いたと考えると斬新ですね。
DMAILでは仮想通貨やNFTをメールで送受信できる仕組みがあります。
受取から保管までDMAIL内で行えるのです。
もはや銀行は必要ありませんね。
パブリックチェーン「Dfinity」を使用
DMAILはパブリックチェーン「Dfinity(ディフィニティ)」を使用してます。
運営母体はDfinity財団という非営利団体です。
- AmazonのAWS
- MicrosoftのAzure
- GoogleのGoogle Cloud
上記のようにクラウドサービスをブロックチェーンで実現するプロジェクトです。
Dfinityのネットワーク上では「ICP(Internet Computer)」という独自の通貨が利用されています。
ビットコインやイーサリアムに続く「ブロックチェーンにおける第3の発明」であると自負しているようです。
Dfinity財団は「あらゆるものを構築できるブロックチェーンである」と自らを表現しているとおり、
- 汎用性が高い
- 取引の処理スピードが速い
- ユーザーのガス代負担がない
といった特徴を持っています。
DMAILを取得する前に
USDTは国内取引所では買えません。
国内取引所で買える通貨を購入し、海外の取引所でUSDTと交換する工程が必要です。
そこで使うのがCoincheck(コインチェック)。
- 使う
- 日本円に変える
- 他の仮想通貨と交換する
上記のいずれの選択をしても、まずは仮想通貨(ETH)を購入するためのアプリが必要です。
Coincheckの特徴は以下のとおり。
- ダウンロード数No.1
- 取扱銘柄国内最大級
- 取引所の取引手数料無料
- 500円から購入可能
初心者でも容易に理解できる操作性。
低額から購入可能で、利用のハードルが低いのが特徴です。
いずれもダウンロード数No. 1という実績が証明しています。
>>Coincheckの登録はこちら
DMAILの取得方法
USDTとICPによる購入方法がありますが、USDTで解説します。
※PC推奨です。
アドレスを「買う作業」と「受け取る作業」があります。
用意するもの
- コインチェック
- メタマスク
- Plug Wallet
アドレスを買う
- コインチェックでETH
- メタマスクのイーサリアムメインネットに送金
- DEXでUSDTと交換
- メタマスクへ送金
- DMAIL公式にアクセス
- 検索バーに自分が決めたアドレスを入力
- 使えるなら購入手続きを進める
アドレスを受け取る
- DMAIL公式から購入したアドレスを見る
- Recieve NFTボタンを押す
- How to getの隣の空欄にPlug WalletのPrincipal IDをコピペ
- Confirmボタン押す
- Statusが「NFT Issued」と出たら予約完了(2日くらいで届く)
※Principal IDはAccount Detailsというところにあります。
Dmailは有料、4~7文字で9.99$から
残念ながらDmailは有料サービスです。
無料で使いたい人はごめんなさい。
しかし料金は非常にリーズナブルです。
2022年3月24日現在、1$が約120円。
7文字のアドレスならガス代込みで1,500円程度と購入しやすい価格です。
ワードプレス用に独自ドメインを取得するのと同じ感覚で購入できるでしょう。
最安値は「7文字」で「9.99$」から。
文字数が少なくなるほど値段は高くなります。
アドレスは早い者勝ち。
狙っているアドレスがあるなら急ぎましょう。
まとめ
DMAILはまだ使えません。
今できるのはメールアドレスの取得までです。
2022年の第2四半期(4~6月)くらいに使用できるようになるでしょう。
NFTなので再販売も可能。
今のうちに高くなりそうなアドレスを買っておくもよし。
自分用のアドレスとして取得するのもよいですね。
僕は後者を選択します。
DMAILが本格的に使えるようになるまで、WEB3を学習しつつ楽しみに待ちましょう。